【5月12日 AFP】英政府は11日、新型コロナウイルス対策のロックダウン(都市封鎖)解除に向けた「ロードマップ」を公表した。この計画ではイングランドにおける主要スポーツ大会が6月1日から再開される可能があり、今シーズンの完了を望むプレミアリーグの各クラブは後押しを受けることになった。

 同日にはプレミアリーグの全20クラブが再開案「プロジェクト・リスタート」についてさらなる協議を実施する中、英国のボリス・ジョンソン(Boris Johnson)首相は、テレビで再びスポーツが見られるようになれば、「待望されてきた国民の士気上昇につながる」と述べた。

 最短で6月1日から始まる計画の第2段階で、スポーツの大会は「大規模な社会的接触のリスクを避けながら、放送のために無観客での開催」が認められる。 

 しかし、サポーターがスタジアムで観戦するまでは長い道のりとなる。今回のガイドラインでは、観客を入れた状態での完全な再開は「感染者数の減少次第であるものの、かなり後になるかもしれない」とされている。

 シーズンの再開を検討するには、集団練習の安全な再開方法や、リーグによる陽性結果の取り扱い方法に関するプロトコルの合意が必要となる。

 プレミアリーグのリチャード・マスターズ(Richard Masters)最高経営責任者(CEO)は、「われわれはプロトコルの策定と見直しを行い、検査会社も決めた。選手や監督との重要な協議が次のステップだ」とコメントした。

「選手や監督との話し合いが終わるまで、いかなる決定も下されない。会議は今週に予定されている」 (c)AFP/Kieran CANNING