【5月10日 AFP】イタリア・セリエAのACミラン(AC Milan)は9日、選手数人が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)から回復したとパオロ・スカローニ(Paolo Scaroni)会長が前日に述べたことを受け、トップチームの選手とスタッフからは同ウイルスの陽性反応が検出されていないと発表した。

 ミランは発表文の中で「これまでに行われたトップチームの選手とスタッフの医療検査によれば、COVID-19の陽性例はなかった」とし、今後も個人練習プログラムを継続するとした。ミランをはじめ、セリエAの各クラブは、夏までに19-20シーズンを完了させる望みを持って、週の初めからトレーニングを開始していた。

 新型コロナウイルス感染症によりイタリアでは3万人以上が命を落としている中、8日にスカローニ会長は地元メディアに対し、クラブの選手数人が同感染症から回復していると話していた。

 これに先駆け、フィオレンティーナ(Fiorentina)やサンプドリア(Sampdoria)、トリノ(Torino FC)といったクラブは、計8選手が陽性反応を示したと発表していた。

 同国のビンチェンツォ・スパダフォーラ(Vincenzo Spadafora)スポーツ相は7日、チーム練習が18日から再開されることに期待していると述べていたが、9日には陽性例は「良い兆候ではない」と語っている。(c)AFP