【5月4日 AFP】ドイツ保健相は3日、新型コロナウイルスのワクチン開発について、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領が年内に可能との見方を示したのに対し、「何年も」かかる可能性があると指摘した。

 イェンス・シュパーン(Jens Spahn)保健相は公共放送ARDに対し、「数か月のうちにこれ(ワクチン開発)を達成することができたら、喜ばしいことだ」と述べる一方で、「他のワクチンでも目にしてきたように、試行錯誤があって当然である以上、何年もかかる可能性もある」と指摘。

「ワクチン開発は医学界において、最も難易度が高く、最も困難な業務の一つだ」と述べた。

 これに先立ち、大統領として再選を目指す運動を3日に再開したトランプ氏は、より楽観的な見方を示していた。

 トランプ氏は米首都ワシントンのリンカーン記念堂(Lincoln Memorial)から放送されたFOXニュース(Fox News)の番組で、「今年の終わりに、今年中に、ワクチンを手に入れることにわれわれは非常に自信を持っている」とコメント。

「医師らは『いや、そんなことは言うべきではない』と言うだろう。私は私の考えを言う」と述べた。(c)AFP