【4月30日 AFP】米ツイッター(Twitter)は29日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が流行している中、伝染拡大に関する情報収集や偽情報への対処を目的として、ツイッターのリアルタイムの投稿データの利用を研究者に許可する方針を示した。

 ツイッター社はブログで、「毎日数千万ものツイートをカバーする、他に例のないデータのまとまりだ」「ツイッター上で繰り広げられるやり取りは非常に洞察力に富んでおり、COVID-19のパンデミック(世界的な大流行)について世界が理解を深める役に立つ見込みがある」と説明した。

 ツイッターのリアルタイムデータの利用は、新型コロナウイルスの世界的流行を食い止めようと取り組んでいる科学者らのための人工知能(AI)の開発にも役立つ可能性がある。

 ツイッターのジャック・ドーシー(Jack Dorsey)最高経営責任者(CEO)は、「公の場での会話は、世界がより速く学び、問題をより良く解決し、われわれは皆共にあることに気付く役に立つかもしれない」と述べた。

 欧州連合(EU)の行政執行機関、欧州委員会(European Commission)で偽情報問題を担当するベラ・ヨウロバー(Vera Jourova)副委員長は、AFPに「研究者たちが有用な非個人的データと機器にアクセスしやすくすることが重要だと常に強調してきた」「偽情報の拡散を理解するのに重要だ」と語り、この方針を歓迎した。(c)AFP