【4月27日 AFP】新型コロナウイルスが世界的に流行する中、フランス料理界の巨匠、アラン・デュカス(Alain Ducasse)氏は、レストランで食事を取った方が自宅よりも安全だと断言した。

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 世界各地でロックダウン(都市封鎖)の措置によりレストランの営業が停止となる中、レストラン格付け本「ミシュランガイド(Michelin Guide)」でこれまで計17個の星を獲得した世界でも指折りのシェフであるデュカス氏は、買い物に出掛けて自宅で料理する方がはるかに危険だと主張。AFPに対し「人々がぶつかり合い、果物に触り、全員がマスクをしているわけでない近くの小さなスーパーで買い物をした後の自宅での食事より、予防措置がすべて講じられているレストランで食事をした方がよい」とし、外食はより衛生的だと述べた。

 感染拡大の阻止とソーシャル・ディスタンシング(対人距離の確保)の徹底という科学的な助言をもとに、レストランは営業を停止。しかし、フランスでは他国同様、持ち帰りができる店が多数、営業を続けており、デュカス氏のような同国のトップシェフも持ち帰り用の高級料理を提供している。

 エマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領は24日、レストランの「段階的かつ責任ある」営業再開を主張。デュカス氏はこれを受けて安全性に関しコメントし、マクロン氏が自身の主張を受け入れており、新型コロナウイルスによる死者数の減少が続いた場合、カフェやレストランが「6月2日から20日の間に」営業を再開できるようになると述べた。(c)AFP