ミラノに並ぶ小さな十字架 引き取り手のない遺体が眠る場所
このニュースをシェア
【4月24日 AFP】新型コロナウイルスの甚大な被害を受けているイタリア・ミラノ(Milan)で23日、親族に引き取られなかった遺体の埋葬が始まった。
ミラノはロンバルディア(Lombardy)州の州都。同州の新型ウイルスによる死者は約1万3000人で、これは国全体の死者の半数以上に当たる。
同州では死者数の増加につれ、遺体安置所の収容限界が近づいている。ミラノ当局は、親族による遺体の引き取り期限を、これまでの死後30日間から5日間に短縮する方針を固めた。
市内のムゾッコ(Musocco)墓地の一角に設けられた埋葬地には、小さな白い十字架が並んでいる。
最初の61人の埋葬に当たり、ロベルタ・コッコ(Roberta Cocco)副市長は「これは集団墓地では決してない。不運にも家族にみとられることなく亡くなった人々を悼み、特別に設けられた場所だ」と強調した。(c)AFP