【4月23日 AFP】ゲーム関連市場を専門とする調査会社スーパーデータ(SuperData)は23日、今年3月のデジタルビデオゲームに対する支出額が世界全体で100億ドル(約1兆700億円)に達し、過去最高を記録したと発表した。同社は理由について、新型コロナウイルスの流行拡大によるロックダウン(都市封鎖)で「巣ごもり」を余儀なくされ、多くの人がゲームに向かったからだと分析している。

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 スーパーデータによると、今年3月のデジタルビデオゲームの総収益は前年同月比11%増となった。家庭用ゲーム機への支出額は2月の8億8300万ドル(約950億円)から3月には15億ドル(約1600億円)に急増し、ゲーム用高性能パソコンも同様に56%増の5億6700万ドル(約610億円)となった。

 同社はゲームへの支出が伸びたことについて、「新型コロナウイルスの影響が続いている時期に人々が信頼できる娯楽の一つとしてゲームを利用し、他者と連絡を取り合うためにオンラインの複数人プレー機能を活用している」と分析している。

 また、任天堂(Nintendo)は「あつまれ どうぶつの森(Animal Crossing: New Horizons)」を500万本売り上げ、単月のデジタルゲームの販売本数としては史上最多を記録した。

 さらに、モバイルゲームへの支出も前月から15%増え、57億ドル(約6100億円)となった。

 人気作の中では、開発会社の米ナイアンティック(Niantic)が「ポケモンGO(Pokemon Go)」に屋外でなくても遊べる機能を追加し、同作の収益は18%増となった。(c)AFP