【4月23日 AFP】米国の新型コロナウイルス対策の最高責任者を務める国立アレルギー感染症研究所(NIAID)のアンソニー・ファウチ(Anthony Fauci)所長が、「歯の妖精(Tooth Fairy)」は新型ウイルスにかからないと請け合い、少女の不安を払拭(ふっしょく)する出来事があった。

 米国などでは、抜けた乳歯を枕の下に置いて眠ると、夜の間に「歯の妖精」がやってきて、お金やプレゼントと交換してくれると言われている。

 ファウチ氏は、22日に写真・動画共有アプリの「スナップチャット(Snapchat)」で配信される米俳優ウィル・スミス(Will Smith)さんの番組「ウィル・フロム・ホーム(Will From Home)」にゲスト出演。20日にユーチューブ(YouTube)に投稿されたその予告動画の中で、アバと名乗るロサンゼルス在住の少女(7)が電話で非常に差し迫った疑問をファウチ氏にぶつけた。

 アバちゃんは、「新型コロナウイルスのせいで私の歯が抜けても、それでも歯の妖精は来てくれる?」「歯の妖精が新型ウイルスに感染する可能性はある?」と尋ねた。

 ファウチ氏はアバちゃんを安心させようと、すぐに「歯の妖精のことは心配いらないと思う」と答えてほほ笑んだ。

 さらに、「歯が抜けたら枕の下に置いて。歯の妖精は新型ウイルスに感染しないし、病気にもならない。私が保証するよ」と語った。

 ファウチ氏は、ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領の定例会見で新型ウイルス対策の最高責任者として率直に事実を伝えており、新たなヒーローとして国民の心をつかんでいる。(c)AFP