【4月23日 CNS】中国・浙江省(Zhejiang)湖州市(Huzhou)徳清県(Deqing)の「珍稀野生動物繁殖研究センター」で16日、人工ふ化によってトキのひなが誕生した。先日には、ひな3羽が野外で自然ふ化に成功したばかり。

 トキは世界の絶滅危惧種で、かつ中国の国家一級保護動物に指定され、「東方の宝石」とも称される。

 研究センターの飼育員盛麗芳(Sheng Lifang)さんによると、14日午後1時30分、卵の殻に1本の割れ目ができ、16日午前0時15分、ひなは殻を破って出てきた。

「この子はとても元気が良い。足の力と首の力が強くて、殻を破って出てきてからは、頭をずっと上に上げ続けていて、泣き声も大きい」と盛さん。16日午後6時過ぎ、飼育員らはドジョウで作った初めての食事を与えたという。

 徳清県では今年、人工飼育のトキが138個の卵を産んでおり、人工ふ化のひなの誕生は良いスタートといえる。今年、徳清県でふ化するひなは昨年の83羽を上回り、全部がふ化するころには、生息数は500羽を超え、記録を更新することが期待されている。(c)CNS/JCM/AFPBB News