【4月20日 AFP】中国スーパーリーグ(1部)の広州恒大(Guangzhou Evergrande FC)は、先日着工した10万人収容の新たな本拠地に加え、8万人規模のスタジアムをあと二つ建設すると発表した。

 拡張された新方式のクラブW杯(2021 FIFA Club World Cup)を2021年に、第18回アジアカップ(2023 AFC Asian Cup)を2023年に開催する予定の中国では、スーパーリーグの各クラブが立て続けにスタジアムの建設や改築を進めている。しかし、新スタジアムの建設ラッシュは、2030年大会とみられるW杯(World Cup)の招致に向けた準備のスピードを速めているという臆測を強めるものにもなる。

 不動産開発大手の恒大集団(Evergrande Group)はファンに対し、この二つの新スタジアムについて好みのデザインを選ぶことを求めた。

 大富豪で知られる広州のオーナー陣はSNSで「恒大は8万人収容のスタジアムをあと二つ建設する予定で、皆さんには六つある予備の計画から二つを推薦してほしい」と記した。

 この発表の中では、建設地や完成時期といった詳細は明かされなかった。

 ファビオ・カンナヴァーロ(Fabio Cannavaro)監督が率いる中国王者の広州は、人目を引くデザインの新スタジアム建設を16日に着工したばかりだった。

 総工費120億元(約1825億円)におよぶこのスタジアムの収容人数は、FCバルセロナ(FC Barcelona)の本拠地カンプ・ノウ(Camp Nou)よりもわずかに多い、世界最大規模の10万人になる見込みで、2022年末までに完成する予定だという。(c)AFP