【4月15日 AFP】バラク・オバマ(Barack Obama)前大統領は14日、自身の大統領任期中に長く副大統領を務めたジョー・バイデン(Joe Biden)氏を民主党の大統領候補者として支持すると正式に表明した。オバマ氏はバイデン氏について、最も暗い時期のいくつかを乗り越えようとしている国を統一し「癒やす」ことのできる人物だと述べた。

 オバマ氏は12分間の動画で「ジョーには、最も暗い時代の一つを乗り切り、回復への長い道のりでわれわれを癒やすのに必要な人格と経験が備わっている」と表明。「ジョーには、われわれが今、まさに大統領に求める資質がすべて備わっていると私は信じる」とし、2008年の大統領選でバイデン氏を自身の副大統領候補に選んだことは、自身がこれまで行った選択の中で「最良の決断の一つだ」と言明した。

 オバマ氏から正式な支持を受けたバイデン氏だが、ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領同様、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)により、大統領選の選挙活動中止を強いられている。通常の選挙活動であれば、これほど知名度の高い人物からの支持表明を受ければバイデン氏は大規模な集会を開き、隣にオバマ氏を登場させ、全米が歓喜に沸き返って選挙への寄付が相次ぐ。

 だが、各地での選挙活動がそもそも再開できるか、仮にできるとすれば今年のいつなのかは依然として不明だ。(c)AFP