【4月4日 AFP】サッカーブラジル代表のネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)が、母国における新型コロナウイルスとの闘いを支援するために100万ドル(約1億750万円)を寄付したと、地元テレビ局SBTが伝えた。同選手の広報担当者は、「寄付や金額については決して明かさない」とコメントを退けた。

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 フランス・リーグ1のパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)でプレーするスター選手で、サッカー界で3番目に高額の給与を稼いでいるネイマールは、金額の一部を国連児童基金(UNICEF、ユニセフ)に寄付したと報じられた。

 また、残りの金額については、友人のブラジル人テレビ司会者ルチアーノ・ハック(Luciano Huck)氏が設立した慈善基金に寄付したとされている。2022年に予定されているブラジル大統領選の候補者として呼び声が高い同氏は、リオデジャネイロ(Rio de Janeiro)近隣の特に新型コロナウイルスのリスクにさらされやすい貧しい人々を救済する基金を立ち上げた。

 28歳のネイマールに先立ち、PSGのチームメートであるキリアン・エムバペ(Kylian Mbappe)も先月、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策を援助するために、フランスの慈善団体に巨額とされる寄付(金額は未公表)を行っていた。

 新型コロナウイルスの影響でサッカー界はシーズンが中断され、一部のクラブはスタッフへの給与支払いが厳しい状況に陥っている。高額を稼ぐ選手も給与の一部を減額するよう圧力をかけられる中、こうした寄付の動きが広がっている。

 ネイマールは現在、リオデジャネイロ郊外のリゾート地マンガラチバ(Mangaratiba)にある豪華な別荘でウイルスのパンデミック(世界的な大流行)を乗り切ろうとしている。

 ブラジルの大半をはじめ、世界人口の半分がウイルスの流行を抑制すべく行動を自粛している中、同選手は前週ビーチバレーのコートで、友人たちと一緒にリラックスしている姿を写真に撮られて批判を浴びた。

 広報チームによると、今は訪問客も一切なく、フランスから同行した関係者とともに「完全に孤立した」住居において隔離生活を送っているという。(c)AFP