【4月4日 AFP】欧州サッカー連盟(UEFA)などは、今シーズンの試合を最後まで消化すべきと主張すると同時に、早期終了となった各国リーグのクラブについては、来季の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2020-21)から除外される可能性があると警告した。

 UEFAと欧州クラブ協会(ECA)、そして欧州29か国に所属する約1000クラブを統括するヨーロピアン・リーグス(European Leagues)は2日遅く、共同書簡を発表し、必要であれば7月と8月に突入する可能性を想定して作業していることを明らかにした。

 今季の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2019-20)とヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2019-20)は、16強による争いの中で中断している。書簡では各リーグ戦が終了次第、残りのステージを終わらせる方針を示し、「シーズンに決着をつける代替日程がないと認識している上で、リーグ戦を中断するのは最後の手段にすべき」と強調した。

 今回の書簡が公表されたのに先立ち、ベルギー1部リーグが今シーズンを打ち切り、現在の順位を最終順位として扱うように提言した。こうした動きは欧州のリーグでは初めてとなるが、他にも追随するリーグが出てくる可能性がある。

 これでベルギー1部リーグは首位のクラブ・ブルージュ(Club Brugge)が自動的に来季の欧州チャンピオンズリーグ本戦の切符を手にすることになるが、UEFAとECAおよびヨーロピアン・リーグスは、同国リーグの決断が最終決定となった場合は欧州大会から除外する可能性を示唆した。

「最も重要なのは、たとえこのような破壊的な伝染病であっても、われわれの競技がフィールドで決着をつけるのを阻むことはできず、それぞれの規則に従ってすべてのタイトルが試合の結果を基に与えられるということだ」

「各政府当局の指示に従った上で、数か月後にサッカーが再開できると確信している。そして、国内リーグを打ち切るという決断は、この段階では早計であり正当ではないと信じている」「2020-21シーズンの欧州大会への出場が認められるクラブを決める権利は、UEFAが保持している」

 一方でベルギー1部リーグは、3日午前中にUEFAと「建設的」な協議を行ったと明かし、その中で「現在の衛生危機において、リーグ続行を強制するようないかなる提案にも異議を唱えた」と述べた。(c)AFP/Andy SCOTT