【4月3日 AFP】イングランド・プレミアリーグ、トッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)の孫興民(Heung-Min Son、ソン・フンミン)が今月末、兵役義務を果たすために韓国海兵隊に入所すると、現地メディアが2日に報じた。

 韓国の健康な男子は全員、約2年間の兵役に服すことが義務付けられており、130万人の北朝鮮軍に対する韓国軍60万人強の大部分を占めている。

 しかし、2018年にインドネシアで行われた第18回アジア競技大会(18th Asian GamesAsiad)で金メダルを獲得した孫は、キャリアを脅かされる可能性があった兵役期間を免れることになった。

 日本との決勝で延長戦の末に2-1で勝利した後、孫が喜びのあまり涙を流したのは、わずか3週間の基礎訓練と約500時間の社会奉仕活動で兵役義務を果たすことができるからだった。

 2月16日のアストン・ビラ(Aston Villa)戦で腕を骨折した孫は、新型コロナウイルスが欧州で流行する前にシーズンが終了しており、「個人的な理由」により同選手は韓国に戻ったとクラブは明かしていた。

 聯合(Yonhap)ニュースはサッカー関係者の話として、孫が基礎訓練のため20日に済州(Jeju)島にある海兵隊に入所すると伝えた。

 孫は1日、広いバルコニーと思われる場所でジャンプしたり体を伸ばしたりするエクササイズの様子をインターネット上に投稿していた。

 新型ウイルスのパンデミック(世界的な大流行)によってプレミアリーグは少なくとも4月30日まで延期となっているが、3日には関係者による会合が予定されており、再開はさらに遅れるとみられている。(c)AFP