【4月7日 CNS】中国・国家衛生健康委員会(NHC)は1日、新型コロナウイルスの無症状感染者に関するデータを初めて発表した。1日で新たに増加した無症状感染者は130人、3月31日の時点で1367人が経過観察を受けており、確定感染と診断された人は2人という。経過観察中の無症状感染者の7割は湖北省(Hubei)の人だ。

 政府の定義によると、無症状感染者は「発熱、せき、喉の痛みなどの臨床症状はないが、検査で陽性と判定された人」を指す。

 北京大学(Peking University)第一医院感染疾病科の王貴強(Wang Guiqiang)主任は「感染症対策の全体からいえば、新たに増加した無症状感染者を報告することは意義があり、これにより、各方面における無症状感染者のふるい分け調査が重視され、感染者自身も自発的に検査を受けようとする意識につながる」と語った。

 実際、先月30日、政府の指導チームが「無症状感染者に対する観測、追跡、隔離と治療を着実に実施すること」と指示を出した後、NHCは31日に「無症状感染者の予防抑制に関する回答」を公表している。これらは、政府の関係部門が無症状感染者を対策の重点にしていることを意味する。

 累計の確定感染者数の8万1554人と比べると突出した数字ではないが、この数字が注目されるポイントは専門家の意見をまとめると以下になる。

 第1に「予防困難」。1人の患者が何人に感染を広げる可能性があるかを示す「R0(基本再生産数)」が新型ウイルスは高く、無症状感染者は特に留意が必要とされる。現在、無症状感染者を発見できる経路は4種しかなく、もれなく発見することは不可能だ。

 第2に「不明点の多さ」。無症状感染者の定義には異なる考え方があり、内外の研究チームが出した感染者全体に占める比率は一致していない。1.2%、18%、31%、30%~60%など結論はそれぞれ異なる。また、伝染期間の長さ、伝染性の強さ、伝染経路はいずれも不明だ。

 第3は「頻発」。山東省(Shandong)徳州市(Dezhou)、貴州省(Guizhou)貴陽市(Guiyang)など各地で、海外から流入した無症状感染者が相次いで確認されている。専門家は、中国本土の感染は基本的に抑制されているが、無症状感染者は潜在的な感染源であるため、そのリスクの大きさは人口密度の尺度と合わせて見なければならないと指摘する。(c)CNS/JCM/AFPBB News