【3月27日 AFP】新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)によりマスク不足が深刻化する中、米首都ワシントンにあるワシントン大聖堂(Washington National Cathedral)の地下聖堂で、長らく忘れ去られていた秘密の宝物──保護マスク5000枚が見つかった。

 教会の25日の発表によると、マスクは10年以上前に購入したもので、地下聖堂に保管したままその存在を忘れられていた。保健当局によるマスク不足の呼び掛けを機に、教会職員が聖職者用の備蓄マスクの存在に気付いたという。

 教会はマスクについて、病気のまん延などへの懸念が以前持ち上がったことを受けて購入したもので、「聖職者が自分の身を危険にさらすことなく、病気の人やその家族らと面会できるようにするためのものだった」と説明している。

 教会はマスクの安全性を確認後、3000枚を市内の大学病院に、2000枚を小児病院に寄付するが、念のため少数を聖職者用に残しておく予定だという。(c)AFP