【3月28日 AFP】せっけんと水で汚れを落とす仕組みについてまとめた。

 油脂とアルカリでできているせっけんは、手の汚れを落とすのに最適な物質となっている。

■二つの働き

<水の表面張力低下>
・せっけんは水の表面張力を弱める。そうすることで水は汚染物質をより効果的に取り囲める

<相反する二つの作用>
・せっけんの分子には二つの特徴がある:一つは水を好む親水性、もう一つは水を嫌い脂肪や汚れを好む疎水性。

(1)せっけん水が汚れに向かって放たれる

(2) せっけん分子の疎水基が汚れを取り囲み、浮かばせる

(3)親水基と水と結びつき、汚れを流し去る

■せっけんと水vsアルコール消毒剤

・コロナウイルスや細菌などの微生物は手に付いた汚れに含まれている

・せっけんと水は汚れをたくさん洗い流す

・エタノール濃度60%の消毒剤などは微生物を不活化する

・ただしアルコール消毒剤は、十分な量を適切な範囲に塗布した場合のみ有効

・表面が汚れすぎていると消毒剤はすべての微生物には届かない

(c)AFP