【3月15日 AFP】新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の症状について、AFPの図解でまとめた。(図解の出典:WHO/NHS/CDC/ecdc.europa.eu/New Scientist)

【解説】新型コロナウイルス、死亡リスクが高いのは誰か

 世界保健機関(WHO)は今月11日、新型コロナウイルスの流行はパンデミック(世界的な大流行)になったとの見解を表明。AFPの集計によると、世界の感染者は13万人以上で、死者は5000人を超えた。

 これまでに報告されているデータでは、心臓の疾患や高血圧などがある高齢者での死亡リスクが著しく高くなることが示されている。対象となったデータには、中国の新型ウイルス感染者7万2000人以上を調べた調査結果も含まれている。

 中国疾病対策予防センター(CCDC)の週報によると、臨床検査によって2月中旬の時点で感染が確認された4万4700人については、60歳以上が80%以上を占めていた。またその半数は70歳以上だったという。

 CCDCの研究では、確認されているCOVID-19の症例の80%以上について「軽症」だったことが示されている。さらに目立つのは、子どもの感染者がほぼいないことで、10~19歳の感染者は1%にとどまっており、死者はいない。10歳未満では感染者は1%に届かず、10代と同様に死亡例の報告はない。

 WHOの新興感染症対策部門を率いるマリア・バンケルコフ(Maria Van Kerkhove)氏は、ウイルスの流行が今後どのように進むのかを予測することは不可能だと説明し、「これが世界でピークに達する時期を断定することはわれわれには不可能だ。早期になることを願っている」とコメントしている。(c)AFP