【3月29日 東方新報】中国サッカー界のスーパースターで、スペイン1部リーグのRCDエスパニョール(RCD Espanyol)に所属する武磊(Wu Lei、ウー・レイ)が新型コロナウイルスに感染したことが、大きな波紋を広げている。中国国内のインターネットでは「中国代表チームは最大の危機を迎えた」「2022年のW杯アジア予選、早くも黄信号がともった」といった書き込みが寄せられた。

 28歳の武磊は小学生の時から頭角を現し、全国のユース大会で得点を量産したことで注目され、14歳の時に上海東亜(Shanghai Dongya F.C.、現:上海上港<Shanghai SIPG>)に加入。同年に公式戦に出場して中国国内で最年少プロデビューの記録を持つ。2010年から6年連続中国人得点王に輝き「中国版マラドーナ(Diego Maradona)」とのあだ名が付けられた。

 2019年に中国代表としてアジアカップ(AFC Asian Cup)に参加した後、RCDエスパニョールと契約。今シーズンは30試合以上に出場し、7得点を記録している。これまでに欧州の一部リーグで活躍した中国人選手は少ないため、武磊が得点するたびに、中国メディアは「国民的英雄」のように大きく取り上げた。多くの中国のサッカーファンは、武磊が中国代表を率いて2022年に行われるW杯カタール大会(2022 World Cup)のアジア予選を突破することを期待している。

 武磊のウイルス感染は21日、中国サッカー協会(CFA)によって発表された。中国のファンが最も関心を寄せているのは、後遺症によって今後のプレーに影響が出ることだ。関連のニュースの下に多くの書き込みが寄せられ、「スペインに医療チームを派遣すべきだ」といった意見も見られた。

 中国代表監督の李鐵(Li Tie)氏が3月上旬にスペインに渡り、武磊の練習を視察した際、2人がしばらく会話を交わしたことが判明した。李鐵監督はその後、ドバイ(Dubai)に渡り、中国代表チームを指導した。このため「監督やほかの選手に感染していないことを祈る」「神様、中国代表チームを守ってくれ」といった書き込みが多く寄せられた。

 武磊は21日、インターネットを通じて「今は家で隔離している。症状はほとんど消えた。早くサッカー場に戻りたい」とのメッセージを寄せた。(c)東方新報/AFPBB News