名前のせいでとんだ災難… オーストリアの小村「聖コロナ」
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【3月24日 AFP】オーストリアのとある村が、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)によってありがたくない注目を浴び、村長が観光誘致策の見直しを要すると話している。注目の理由は、「ザンクトコロナアムウェクセル(Sankt Corona am Wechsel)」という、カトリックの聖コロナ(Saint Corona)にちなんだその村名だ。
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ザンクトコロナアムウェクセルは、首都ウィーンから南へおよそ100キロ、アルプス(Alps)山脈の麓にある人口約400人の村。夏のそり遊びやマウンテンバイクなどを楽しむことができ、エコツーリズムが主な財源となっている。
ミヒャエル・グルーバー(Michael Gruber)村長が、「恐らく新しい名前を考えなければならないだろう」と心配しているのが、観光客を迎える村のマスコット「コロナ」。
コロナは伝統衣装をまとったアリがキャラクターとなっており、観光客向けのパンフレットなどに登場している。
グルーバー村長は、「最初は村と同じ名前が付いたウイルスが出てきたのを見て皆にんまりしていたが、流行がここまで深刻になってからは、冗談も途絶えた」と肩を落としている。(c)AFP