【3月19日 AFP】イタリアサッカー連盟(FIGC)のガブリエレ・グラビーナ(Gabriele Gravina)会長は18日、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)により中断しているセリエAを遅くとも7月中に終わらせられるよう、5月2日にリーグ戦を再開したいという希望を明かした。

 新型コロナウイルスで2978人が亡くなっているイタリアでは、すべてのスポーツイベントが4月3日まで中断されており、サッカー界では今夏に予定されていた欧州選手権(UEFA Euro 2020)も1年の延期を強いられた。

 グラビーナ会長は、同国のラジオで「シーズンが再開されないなんて考えたくもない。一時的な中断になるはずだし、この国のことを心配している」とコメントした。

「われわれは5月2日に再開し、仮に6月30日までに全日程を消化できなくても、なんとか7月中にシーズンを終了させられる案を取りまとめている」

「すべての試合が予定通りに行えなければ、大会方式の変更という手段を取るだろう」

 グラビーナ会長はまた、欧州選手権が来年に延期になったことを歓迎し、同連盟に関する限りは「国内の大会が優先事項」と主張した。

「誰かを不利な立場に置きたくないが、試合を開催できる日が限られた場合は大会方式の変更を検討する。だから、欧州サッカー連盟(UEFA)も欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2019-20)とヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2019-20)で同様にするべきだ」

 今シーズンのセリエAでは8チームが13試合を、12チームが12試合を残しており、5チームが欧州カップ戦に勝ち残っている。また、イタリア杯(Italian Cup 2019-20)では準決勝の第2戦と決勝が残されている。(c)AFP