【3月17日 AFP】男子ゴルフのタイガー・ウッズ(Tiger Woods、米国)は16日、今季のメジャー第1戦、第84回マスターズ・トーナメント(The Masters Tournament 2020)を延期に追い込んだ新型コロナウイルスについて、初めて公にコメントした。

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 ウッズはツイッター(Twitter)に「人生には、ゴルフの大会よりも重要なことがある」「私たちは安全かつ賢明でいなければならないし、自分自身や愛する人々、コミュニティーにとって最善のことをする必要がある」と投稿した。

 離婚スキャンダルや、選手生活を脅かすけがを経て、ウッズは昨年4月のマスターズで11年ぶりとなるメジャー優勝(通算15勝目)を果たした。

 しかし、新型コロナウイルスの世界的な大流行によってスポーツ界が中断に追い込まれる中、ゴルフもその例外ではなくなり、米ジョージア州オーガスタのオーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブ(Augusta National Golf Club)は先週、今年のマスターズは4月9日から12日には行われないと発表した。

 発表に先立ち、米男子ゴルフツアー(US PGA Tour)は、すでにマスターズの前哨戦となる全大会の中止を決定していた。

 米疾病対策センター(CDC)は15日、50人以上が集まる「大規模集会」を今後8週間は中止、または延期するよう勧告しており、スポーツ界の活動停止は当面の間続くことになりそうだ。

 大会の中止が明らかになった先週の時点でウッズはすでに戦列を離れており、腰の張りを理由にザ・プレーヤーズ選手権(The Players Championship 2020)を回避。同大会は新型コロナウイルスの懸念により、初日で突如打ち切りになった。

 ウッズはザ・プレーヤーズ選手権の前に「自分の体に耳を傾け、必要なときにきちんと休まねばならない」「とにかく腰が万全でない」とツイートしていた。

 その時点でウッズは、すでにアーノルド・パーマー・インビテーショナル(Arnold Palmer Invitational 2020)、ザ・ホンダ・クラシック(The Honda Classic 2020)、世界ゴルフ選手権(World Golf Championships)シーズン第2戦のメキシコ選手権(2020 Mexico Championship)も欠場しており、最後にプレーしたのは68位に終わった2月のジェネシス・インビテーショナル(Genesis Invitational 2020)となっている。(c)AFP