【3月16日 AFP】米大統領選の民主党候補指名をリードするジョー・バイデン(Joe Biden)前副大統領(77)は15日、指名獲得の暁には女性を副大統領候補にすると約束した。

 バイデン氏とライバルのバーニー・サンダース(Bernie Sanders)上院議員(78)は15日、テレビ討論会を初の一対一で実施。中道派のバイデン氏は、「私が大統領に選ばれたら、閣僚にも政権にもこの国の実情を反映する。実際に女性を副大統領に任命すると約束しよう」「明日にも副大統領になる資格のある女性は、大勢いる」と述べた。

 急進左派のサンダース氏も、これに対抗。「私の場合は、単に女性を指名するだけではない。必ず、進歩的な女性を任命する。世の中には進歩的な女性たちがいる」と続けた。

 影響力のある4州での予備選を控えた今回の討論会は、新型コロナウイルスの流行を受けて無観衆で行われ、1.8メートルの距離を取って壇上に立った。冒頭では2人が握手ではなく、肘をぶつけてあいさつを交わす一幕もあった。

 2人はまた、ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領の流行対策を共に批判した。サンダース氏は、専門家の見解と相反する発言をトランプ氏が繰り返している点を指摘し、「私たちはこの大統領を今すぐ黙らせなければならない。彼(トランプ氏)は、米国民を助けようとする医師や科学者らの努力を台無しにしている」と非難。「大統領が米国民に有害な事実無根の情報を軽率に口にするなど許されない」と主張した。

 一方のバイデン氏は、「われわれはウイルスと戦争状態にある」「私だったら軍を招集するだろう。今すぐにだ」と述べ、国防総省と連邦緊急事態管理庁(FEMA)は直ちに集中治療室を大幅に増床する措置を取るべきだと警告した。(c)AFP/Francesco FONTEMAGGI