【3月15日 AFP】(更新)中国の首都北京の当局が、国際線の航空便で到着した乗客全員を隔離施設に移送する措置を16日に開始すると、国営メディアが報じた。

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 中国共産党の地元紙「北京日報(Beijing Daily)」が15日に報じたところによると、海外から到着した人々は以前、義務付けられた2週間の自主隔離が自宅で認められていたが、今後は「特別な状況」にある人のみ、施設への移送が免除される。またこの施設の滞在費は自弁となるという。

 同国では現在、新型コロナウイルスの流行の中心地である湖北(Hubei)省を除けば、入国した新型ウイルス感染者が新規感染者の全員近くを占める事態が1週間超続いている。

 中国国内では感染者数が減少し、海外では流行が拡大し続ける中、同国当局は国際線で到着した人々への監視を強めている。

 国営新華社(Xinhua)通信が15日に報じたところによると、北京第2の空港である北京大興国際空港(Beijing Daxing International Airport)へ向かう予定だった国際線の航空便はすべて、到着地を北京首都国際空港(Beijing Capital International Airport)に変更し、到着客はスクリーニング検査などを受けているという。(c)AFP