【3月15日 AFP】米プロバスケットボール(NBA)、ユタ・ジャズ(Utah Jazz)のルディ・ゴベール(Rudy Gobert)は14日、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)で影響を受ける医療機関と本拠地の従業員らに総額50万ドル(約5400万円)を寄付すると発表した。

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 NBAは11日、ゴベールが新型ウイルスに陽性反応を示したことを受け、リーグの無期限中断を決断。ゴベールはその後、陽性の結果が出る前に自身が取った軽率な行動を謝罪していた。

 ジャズによれば、新型ウイルスの影響を受けた家族を支援するユタ州、オクラホマ州オクラホマシティ(Oklahoma City)の社会福祉事業、そしてシーズンが中断したことにより勤務できなくなったジャズのアリーナで働く非正規従業員にそれぞれ20万ドル(約2200万円)が送られ、10万ドル(約1100万円)が母国フランスにあるCOVID-19(新型コロナウイルス感染症)関連の医療機関に寄付される。

 ジャズの発表の中でゴベールは「今回の寄付は、影響を受けたすべての人たちへの感謝とサポートの意を表すほんの気持ちであり、前向きな違いをつくっていく最初のステップ。同時にCOVID-19について勉強し続け、人々に伝えていく」と述べている。

 フランス・サンカンタン(Saint-Quentin)出身のゴベールは先週の記者会見で、メディア関係者は選手と安全な距離を取るべきと定めたNBAの方針を物笑いの種にし、目の前のテーブルに置かれたマイクやボイスレコーダーにわざと触れるなどしていた。(c)AFP