【3月13日 AFP】米プロバスケットボール(NBA)、ユタ・ジャズ(Utah Jazz)のルディ・ゴベール(Rudy Gobert)が12日、人々を新型コロナウイルスの感染リスクにさらしたことについて謝罪した。NBAは前日、同選手がCOVID-19(新型コロナウイルス感染症)に罹患(りかん)したことを受け、即座にリーグ中断を決定した。

 フランス出身で27歳のゴベールは、9日に行われた記者会見で目の前のテーブルに置かれたマイクやボイスレコーダーにわざと触れるなどして、ソーシャルメディア上で失笑を買った。しかし、11日のオクラホマシティ・サンダー(Oklahoma City Thunder)戦の直前に、COVID-19と診断されたことが発覚すると、その軽率な行為は深刻な事態を引き起こした。

 米スポーツ専門チャンネルESPNによると、ゴベールはロッカールームでも他の選手の体や持ち物に触るなどして、新型コロナウイルスのリスクを軽視するような態度を見せていたという。12日にはチームメートのドノバン・ミッチェル(Donovan Mitchell)も検査で陽性が確認され、ジャズでは2人目の感染者となった。

 ゴベールは自身のインスタグラム(Instagram)アカウントで、公の場でウイルスへの安全対策を無視したことについて、「弁解の余地はない」と謝罪。自身の行為を恥じており、「診断を知ってからいろいろな感情が駆け巡った。そのほとんどが、恐怖や不安、恥ずかしさだ」と投稿した。

「まず何よりも、自分が危険にさらした可能性がある人たちに正式に謝罪したい」「そのときは、自分が感染しているなんて思ってもいなかった。軽率だったし、弁解の余地はない。自分の話が警告となり、皆さんがこのウイルスを深刻に捉えるきっかけになることを願っている」

 ゴベールはまた、人々に感染のリスクについて伝えることを望んでいるといい、「人々にリスクを伝え、このウイルスの感染拡大を防ぐ手段として、自分の経験を生かしながらサポートできることは何でもやっていく」と語った。

 一方、ミッチェルも自身のソーシャルメディアでゴベールのメッセージを支持し、「これからも人々が自分自身で学び、自分の健康と周囲の人々の幸せに責任を持つ行動が必要であると自覚するよう願っている」と投稿した。(c)AFP