【3月15日 AFP】韓国の医療現場の最前線で新型コロナウイルスの流行と闘う看護師らは、額や頬、鼻にばんそうこうやパッドを貼っている。何時間も続けて患者の看護をするため、防護服が当たる部分が痛むのを防ぐためだ。

 韓国で初めて新型ウイルスの感染が確認され、中国以外で最大の流行中心地となった南部の都市、大邱(Daegu)。同市にある啓明大学校大邱東山病院(Keimyung University Daegu Dongsan Hospital)の看護師らは勤務に入る前、傷あてパッドや軟こう、テープなどで肌を防護する。

 大邱で最大規模の同病院では、約200人の看護師によるチームが1日8時間ずつの交代制で働いている。その半数近くがボランティア看護師だという。

 ばんそうこうは看護師らの献身的な働きの証しだ。「この闘いに最も貢献しているのは看護師たちだ」と病院幹部はいう。

 13日に発表された韓国での新規感染者数は110人で、過去3週間で最少となった。また初の感染確認以来初めて、回復し退院した患者の数が新規感染者数を上回った。AFPの取材に応じたある看護師は、「もうすぐ何かいいことが起きるかもしれない」と期待を込めて語った。(c)AFP