【3月9日 AFP】20日から22日に行われるフォーミュラワン(F1、F1世界選手権)の新シーズン第2戦バーレーンGP(Bahrain Grand Prix 2020)が、新型コロナウイルスへの対策として無観客で行われることが決まった。主催者が発表した。

 大会を主催するサキール・バーレーン・インターナショナル・サーキット(Sakhir Bahrain International Circuit)は「国外のパートナーと、王国の全国保健対策本部と相談した上で、今季のバーレーンGPは出場者のみで実施することを決めた」と述べた。

 理由としては、拡散の防止策として有効な接触を避ける取り組みが、当初の予定通りレースを進行した場合、「ほぼ間違いなく続けられない」点を挙げた。バーレーンでは80人以上の感染が確認されており、そのほとんどが、イランへの巡礼の旅から戻った人となっている。

 シーズン序盤のF1では、15日が決勝となる開幕戦のオーストラリアGP(Australian Grand Prix 2020)は日程通りに行われる予定だが、4月19日に決勝が行われる予定だった中国GP(Chinese Grand Prix 2020)は延期が決まっている。電気自動車(EV)で競う「フォーミュラE(Formula E)」でも、3月下旬の中国大会と4月上旬のローマ大会の開催が見送られている。

 モータースポーツ界で新型ウイルスによるレースの延期や中止が相次ぐ中、国際自動車連盟(FIA)は前週、「危機管理課」を設置して2日おきに会合を行い、世界中で急速に拡大するウイルスの脅威を注視すると発表している。(c)AFP