【3月9日 AFP】19-20イタリア・セリエAは8日、第26節の試合が行われ、ユベントス(Juventus)は無観客試合となったホームでのインテル(Inter Milan)戦に2-0で勝利し、再び首位に浮上した。

 イタリアのヴィンチェンツォ・スパダフォーラ(Vincenzo Spadafora)スポーツ相はこの一戦に先駆け、新型コロナウイルスの感染拡大を受けてリーグ戦の一時中断を要請していた。

 同スポーツ相の発表は、早い時間にキックオフされる予定だったパルマ(Parma Calcio)対SPAL戦に大きな混乱をもたらし、戸惑った選手たちはピッチに続く通路から一度控室に戻ることになったが、最終的に試合は本来より75分遅れで行われることになった。

 トリノ(Turin)でのユベントス対インテル戦も、無観客ではあったが予定通りアリアンツ・スタジアム(Allianz Stadium)で行われ、アーロン・ラムジー(Aaron Ramsey)の活躍もあって勝利を収めた前年王者ユベントスは、ラツィオ(SS Lazio)を1ポイント上回って首位に浮上した。

 ユベントスを率いるマウリツィオ・サッリ(Maurizio Sarri)監督は、リーグ戦の中断という難しい質問に対して「どうするのが正しいのか分からない」と伊スカイ・スポーツ(Sky Sport Italia)に話した。

「自宅待機を強いられている人から2時間の楽しみを奪うことが正しいのか、また選手やスタッフに深刻なリスクが本当にあるのか自問したが、そうした問いに対する答えは分からない」

 また、サッリ監督はこの一戦について「重要な勝利だが、まだ12試合ある。先は長い」と語った。「インテルのような優れたチームを相手に、枠内シュートをわずか1本に抑えたのはとてもポジティブ」

 一方、タイトルを争うユベントスに敗れた3位のインテルは首位との差が9ポイントに開いたが、消化試合数は上位2チームよりも一つ少ない。(c)AFP