【3月8日 AFP】19-20イングランド・プレミアリーグは7日、第29節の試合が行われ、アーセナル(Arsenal)は1-0でウェストハム(West Ham)に勝利し、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)出場圏内との勝ち点差を縮めた。

 ジャロッド・ボーウェン(Jarrod Bowen)のシュートが枠をたたいたことや、守護神ベルント・レノ(Bernd Leno)の好セーブ連発で難を逃れたアーセナルは、迎えた78分、ピエール・エメリク・オーバメヤン(Pierre-Emerick Aubameyang)のシュートが相手に当たって浮いたボールをメスト・エジル(Mesut Ozil)が頭でつなぎ、最後はアレクサンドレ・ラカゼット(Alexandre Lacazette)がシュートを流し込んで均衡を破った。

 最初はオフサイドの旗が上がったが、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)による長い確認時間を経て得点が認められた。ゴールが決まると、新型コロナウイルスの危険性が伝えられる中で、選手は抱き合い、ラカゼットに跳びついて得点を思い切り喜んだ。

 この勝利で、アーセナルは4位チェルシー(Chelsea)との勝ち点差を暫定で5に縮めている。ラカゼットは「作り出したチャンスの数を考えれば、彼ら(ウェストハム)は負けるような試合はしていなかった。しかしこれもサッカーだ。ふさわしいものが手に入らないこともある」とコメントした。

 トッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)は1-1でバーンリーFC(Burnley FC)と引き分け、公式戦の連敗を4で止めるとともに、アーセナルを勝ち点1上回っている。

 ジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督の予告通り、チャンピオンズリーグのRBライプツィヒ(RB Leipzig)戦に向けてメンバーを温存したトッテナムは、シュートのこぼれ球をクリス・ウッド(Chris Wood)に押し込まれて敵地で先制を許す最悪の立ち上がりとなった。

 それでも、クラブ最高額で獲得したタンギ・エンドンベレ(Tanguy Ndombele)に代えてジオヴァニ・ロ・チェルソ(Giovani lo Celso)、さらにはルーカス・モウラ(Lucas Rodrigues Moura da Silva)を後半開始から投入すると、その効果はすぐに発揮され、エリク・ラメラ(Erik Lamela)が倒されて得たPKをデレ・アリ(Dele Alli)が決めて同点に追いついた。

 モウリーニョ監督は、「彼は素晴らしい才能を持つ選手だが、より良いプレーをしなければならないことを理解すべきだ。プレーする機会を与え続けることはできない」と、エンドンベレの貢献度に対して厳しいコメントを残している。

 ウォルバーハンプトン・ワンダラーズ(Wolverhampton Wanderers)はブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFC(Brighton & Hove Albion FC)と0-0のスコアレスドローに終わり、チェルシーと勝ち点2差の5位にとどまった。一方のブライトンは貴重な勝ち点1を拾い、降格圏との勝ち点差を2ポイントに広げた。

 シェフィールド・ユナイテッド(Sheffield United)は主将のビリー・シャープ(Billy Sharp)が決勝点を挙げ、最下位ノリッジ・シティ(Norwich City)に1-0で勝利した。これでシェフィールドはマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)とトッテナムを抜いて暫定6位に浮上し、夢のチャンピオンズリーグ出場に向けて奮闘を続けている。(c)AFP/Kieran CANNING