【3月8日 AFP】19-20イングランド・プレミアリーグは7日、第29節の試合が行われ、リバプール(Liverpool FC)は2-1でボーンマス(AFC Bournemouth)に勝利し、30年間待ったリーグ制覇にあと3勝と迫った。

 公式戦ここ4試合で3敗を喫していたリバプールだったが、名将ビル・シャンクリー(Bill Shankly)元監督が打ち立てた1部リーグのホーム21連勝の記録を更新し、タイトル争いで落ち着きを取り戻した。

 序盤、カラム・ウィルソン(Callum Wilson)の論争を巻き起こす先制弾でアンフィールド(Anfield)には衝撃が走ったが、リバプールは前半のうちにモハメド・サラー(Mohamed Salah)とサディオ・マネ(Sadio Mane)のコンビがゴールを決め、2位との勝ち点差を暫定で25に広げた。

 昨年12月初めから先月中旬まではリーグ戦11試合中10試合で完封していたものの、調子を崩すとともにリバプールはクリーンシートを達成できなくなっていた。

 この日もリバプールはバックラインを破られたが、ユルゲン・クロップ(Jurgen Klopp)監督はビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)が介入してゴールを取り消さなかったことについて、当然のように怒りをみせた。

 ジェフェルソン・レルマ(Jefferson Lerma)のクロスに合わせるだけだったボーンマスのウィルソンは、ゴールにつながるプレーを前に、リバプールのジョー・ゴメス(Joe Gomez)を押し倒していた。

 クロップ監督は「私の観点からすれば100パーセントでファウル。VARの問題点が現れている。明らかでも明白でもない。どうしたらこんなことが起こり得るのか分からない」と語った。

 一方で指揮官は、クラブの伝説的指導者シャンクリー氏と自分を比較することは決してないだろうと口にしている。

 シャンクリー氏の打ち立てた記録を更新したことを受けてクロップ監督は「彼の方と比較することは決してない」「(記録は)素晴らしい。試合前には数字のことは考えていなかったが、試合後にはできる。良いことだし、特別なことだが、きょうは良い例で厳しい戦いをしなければならなかった」とコメントした。

「われわれは天に恵まれた才能を持ってはいないが、しっかりと戦える。それこそがシーズンの終わりまで全員がすべきことで、そうすることで何かを手にするんだ」 (c)AFP