米国務長官、新型コロナを連日「武漢ウイルス」と呼称 中国は反発
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【3月8日 AFP】米国のマイク・ポンペオ(Mike Pompeo)国務長官がインタビューの際、新型コロナウイルスを「武漢(Wuhan)ウイルス」と呼び、その後中国が反発する出来事があった。
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ポンペオ氏は6日、米ニュース専門局CNBCとのインタビューで、新型ウイルスの感染拡大が最も深刻な中国・湖北(Hubei)省武漢に言及した際、新型コロナウイルス感染症「COVID-19」について、「武漢ウイルス」あるいは「武漢コロナウイルス」と公言。
新型コロナウイルスの流行への対応に関し、中国政府が収めた成功について尋ねられたポンペオ氏は、「あなたが中国共産党に賛辞を送るのはうれしいが、こうした事態を引き起こしたのは、武漢コロナウイルスだということを忘れてはいけない」と述べた。
前日の5日に行われた記者会見でもポンペオ氏は、新型ウイルスの感染拡大によって打撃を受けた国々に対する米国の3700万ドル(約39億円)の支援に言及した際も、「武漢ウイルス」と発言していた。
その一方、中国外務省の趙立堅(Zhao Lijian)報道官は、先週行われた会見で「武漢ウイルス」や「中国ウイルス」という言葉について問われた際、メディアがそうした言葉を使うのは「非常に無責任だ」と主張。
「裏付けとなる事実や証拠は何もないにもかかわらず、『中国ウイルス』と呼んで発生源をほのめかすことで、一部のメディアが中国に責めを負わせようとしているのは明らかであり、彼らの隠れた動機をあらわにしている。感染拡大は世界規模の難題だ」と述べた。
趙氏は、ウイルスの発生源が中国かどうかは結論付けられていないと主張している。(c)AFP/Shaun TANDON