【3月6日 AFP】国際刑事裁判所(ICC)は5日、アフガニスタンでの戦争犯罪について、米兵らが関与した疑いが持たれているものを含め、正式捜査の開始を認めた。ICCは昨年、捜査開始請求を退けていたが、判断を一転させた。

 人権団体はこの判断について、米国が2001年にアフガニスタンを侵攻してから18年間続く戦争の犠牲者にとって「極めて重要な節目」になると称賛した。

 ICCのファトゥ・ベンスダ(Fatou Bensouda)主任検察官も、「今日は、アフガニスタンの正義にもたらす上で重要な日」とたたえた。

 しかし、マイク・ポンペオ(Mike Pompeo)米国務長官は首都ワシントンで行った記者会見で、ICCの判断を「司法機関を装った無責任な政治団体による誠に驚くべき行動」「米国がアフガニスタンにおける歴史的な和平合意に署名したほんの数日後にこのような判断をするとは、なおさら無責任」と非難した。(c)AFP/Jan HENNOP