【3月3日 AFP】米プロバスケットボール協会(NBA)は、感染が拡大している新型コロナウイルスの影響を抑制すべく、ファンと交流する際にはグータッチにとどめ、ハイタッチは控えるよう選手に勧告した。

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 米スポーツ専門チャンネルESPNが2日に報じたところによると、これまで米国で6人の死者を出している新型ウイルスの感染から選手を保護するために、NBAは短期間のガイドラインを示した文書を各チームに送付した。

 その中では、ファンとの交流ではハイタッチではなくグータッチをするように勧められているほか、ペンやボール、ジャージーなどを受け取ってサインを書くのは避けるよう推奨されているという。

 NBAと選手協会(NBPA)は文書で、「NBAの選手、コーチ、スタッフ、そしてファンの健康と安全が最優先である」「米疾病対策センター(CDC)や、感染症の世界的権威であるコロンビア大学(Columbia University)の研究チームなど、専門家に助言を求めている」と明かした。

「また、チーム医師やトレーナーを含めて各チーム、他のプロスポーツリーグはもちろん、多くの関係者と定期的に連絡を取り合っている」

 すでに一部では、ウイルスにさらされるのを防ぐ対策を講じている選手もいる。ポートランド・トレイルブレイザーズ(Portland Trail Blazers)のCJ・マッカラム(C.J. McCollum)は先月29日、感染増加を受けてサインを書くのを控えると表明した。

 他の選手はもう少し柔軟な姿勢を見せており、ボストン・セルティックス(Boston Celtics)のケンバ・ウォーカー(Kemba Walker)は、サインは続けていくとした上で、「自分のペンを持ち歩くようにするかもしれない」と付け加えた。(c)AFP