【3月3日 AFP】北朝鮮の国営朝鮮中央通信(KCNA)は3日、金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-un)朝鮮労働党委員長が2日に朝鮮人民軍長距離砲兵区分隊の火力打撃訓練を「指導」したと報じた。北朝鮮政府はこれに先立ち、新兵器を披露すると警告していた。

 韓国軍は、北朝鮮が2日に短距離弾道ミサイルとみられる飛翔(ひしょう)体2発を発射したと発表していた。現段階では、この飛翔体が火力打撃訓練で発射されたものかどうかは不明。

 KCNAは、「金委員長の命令が下されると、前線長距離砲兵は一斉に砲門を開いた」と報じた。

 韓国軍によると、飛翔体2発は北朝鮮東岸の元山(Wonsan)から東方沖に向けて発射され、飛距離は240キロ、最高高度は35キロだった。韓国軍当局者は飛翔体について、「短距離弾道ミサイルとみられる」との見解を示した。

 北朝鮮が飛翔体を発射するのはおよそ3か月ぶり。米国との非核化交渉がこう着状態にある中での発射となった。(c)AFP