【3月2日 AFP】(更新)韓国軍合同参謀本部によると、北朝鮮は2日、飛翔(ひしょう)体2発を発射した。北朝鮮政府は最近、長距離ミサイル実験のモラトリアム(一時停止)撤回を宣言していた。

 合同参謀本部によると、飛翔体2発は、北朝鮮東岸に位置する元山(Wonsan)地域から東方沖に向けて発射された。同本部は「軍はさらなる発射がないか監視し、警戒態勢を維持している」という。

 北朝鮮は昨年、複数回にわたって発射実験を実施。直近の実験は11月に行われた。発射された飛翔体について北朝鮮は多連装ロケット砲だと説明することが多いが、他国は弾道ミサイルだと主張している。

 金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-un)朝鮮労働党委員長は昨年末の党中央委員会総会で、北朝鮮は核・大陸間弾道ミサイル(ICBM)実験のモラトリアムに縛られているとはもはや考えていないと宣言。近いうちに「新たな戦略兵器」が披露されると警告していた。(c)AFP