【3月1日 AFP】(更新、写真追加)米サウスカロライナ州で2月29日、米大統領選に向けた民主党候補指名争いの第4戦となる予備選挙が行われ、ジョー・バイデン(Joe Biden)前副大統領(77)が勝利を確実にした。一連の民主党指名候補選びでバイデン氏が勝利したのは今回が初めて。

 米主要テレビネットワークはいずれも午後7時(日本時間3月1日午後9時)の投票締め切りから間もなく、バイデン氏が勝利する見通しだと伝えた。

 サウスカロライナ州の有権者の約60%を占めるアフリカ系米国人から強く支持されているバイデン氏にとって、同州での勝利は、指名候補争いで先行するバーニー・サンダース(Bernie Sanders)上院議員(78)に挑戦する上で不可欠だとみられていた。

 開票率85%での得票率は、バイデン氏が48.5%、サンダース氏が約20%、富豪で慈善活動家のトム・ステイヤー(Tom Steyer)氏が11%、インディアナ州サウスベンド(South Bend)の前市長、ピート・ブティジェッジ(Pete Buttigieg)氏が約8%、エリザベス・ウォーレン(Elizabeth Warren)上院議員がほぼ7%だった。

 バイデン氏は、サウスカロライナ州の州都コロンビア(Columbia)で開いた集会で、歓声を上げる大勢の支持者を前に、「つい数日前、報道や専門家はわれわれの陣営は死んだと言った」と述べた。

「われわれは勝った。それも大勝だ。われわれは極めて元気だ。あなたたちはわれわれの陣営をドナルド・トランプ(Donald Trump)を打ち負かす道に送り出した」(バイデン氏)

 今回の勝利によってバイデン氏は、14州で予備選が行われる今月3日の「スーパーチューズデー(Super Tuesday)」に向けて勢いづく可能性もある。(c)AFP/Leila Macor with Chris Lefkow in Washington