【2月29日 AFP】(更新)トルコ当局は29日、シリア政府軍の空爆によりトルコ軍の兵士33人が死亡したことを受けて、シリア北西部にある化学兵器施設を破壊したことを明らかにした。

 ロシアの支援を受けるシリア政府軍が同国北西部イドリブ(Idlib)県で27日に実施した空爆により、トルコ軍の兵士33人が死亡。同国軍にとっては、ここ数年で戦場における最大の人的被害を受けた。匿名を条件に取材に応じたトルコ当局高官は、その事態を受け、同国軍が夜半にかけて「(シリアの)アレッポ(Aleppo)南方13キロに位置する化学兵器施設の他、多数のシリア政府側の攻撃目標」を破壊したと述べた。

 だが一方で、シリア内部の情報源に依拠する在英NGOのシリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)は、トルコがアレッポ東部にある軍用空港を攻撃したと主張。ここに化学兵器は存在しないとしている。(c)AFP