【2月27日 CNS】中国・湖北省(Hubei)荆州市(Jingzhou)で24日、インターネット上で大量の寄贈野菜とされる画像が拡散した。市は事実関係の調査を行い、微信(ウィーチャット、WeChat)公式アカウントで翌25日、画像3件についての調査結果を伝えた。

■「学校の門の前にカボチャ山積み」

 この画像は24日午後、同市沙市区(Shashi)江漢北路「新五中学校」の正門前で撮影されたものだった。

 海南省(Hainan)から寄贈された生活物資のうちのカボチャ30トンが「新五中学校」の前で荷下ろしされた。輸送中に一部が損傷したため、受け入れ側の沙市区慈善総会が仕分けを行い、午後3時頃に荷下ろしと仕分け作業を完了したという。その後、市内の各区域に取りに来るように通知し、午後10時頃には全ての配布作業を完了した。

■「政府部門内で寄贈物資を山分け」

 この画像は、同市環境衛生企業の社有地の中で、寄贈物資を配布する光景を撮影したものと確認された。

 経緯は、「深セン蔬菜協会」が荆州開発区地域事務所に生活物資を寄贈、地域事務所はそのうちの一部の野菜を管轄区域内で働く第一線の清掃作業員に配布したという。持ち帰りしやすいように会社側でポリ袋を購入し、24日午後に仕分けと分包を行い、清掃員に配布した。遅くとも25日以内に全て配布を完了する予定。

■「ごみ置き場にダイコンが山積み」

 荆州市は外地からの寄付品としてダイコンを2回受け取っている。1回目は同市赤十字会が貴州市(Guizhou)の企業から寄贈された17トンで、10トンを荆州区に、7トンを沙市区にそれぞれ配布している。

 2区が受け取ったダイコンの画像と今回で拡散した画像を見ると、ダイコンの品種と包装が異なる。

 2回目は、同市公安県(Gong’an)が四川省(Sichuan)峨眉(Emei)山の篤志家から贈られた36トンで、ネット拡散画像とは品種も包装も異なることが分かった。

 調査の結果、ネット画像は23日午後に外地のSNSグループで拡散していたもので、発信場所は荆州ではない。

 荆州市は今後も寄贈生活物資の配布と管理を行い、社会の監督を受けたいとしている。(c)CNS/JCM/AFPBB News