日本の松山バレエ団が中国へ応援メッセージ 中国のネット民が称賛
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■バレエ団と中国の懸け橋「白毛女」
松山バレエ団は、終戦後間もない1948年に設立。1955年に創立者の清水正夫(Masao Shimizu)氏と松山樹子(Mikiko Matsuyama)氏が中国の民話「白毛女(The White Haired Girl)」をもとに創作したバレエを世界で初めて公演した。バレエ団がフィンランドの世界平和大会に参加した際、中国代表団団長だった文学者・政治家の郭沫若(Guo Moruo)氏から招待を受け、1958年に中国で初めて公演が実現。各地でセンセーションを巻き起こした。
バレエ団は両国の国交がない時代に何度も中国公演を行い、その活動は「バレエ外交」とも言われた。当時の周恩来首相からは、友好の証しとして衣装一式が贈られ、現在も補修しながら使われている。バレエ団の中国公演はこれまでに16回を数える。
森下さんは、「白毛女」の主役・喜児(Xi’er)を松山氏から受け継いだ2代目。3歳からバレエを始めた森下さんは、1974年にブルガリアのバルナ国際コンクールで金賞に輝き、日本で初めて国際的に活躍したプリマバレリーナだ。「東洋の真珠」と称賛され、海外のバレエ団の招待を断って日本で活動を続けている。
「白毛女」は、貧しい農民の娘・喜児が借金のかたとして悪徳地主に虐げられ、雪山奥深くに逃げ出して白髪の仙女となる物語。喜児はやがて虐げられてきた農民たちと立ち上がり、村を解放していく。「どんな困難にも屈せず、生き抜き、世界を変えていく。それが喜児です」と森下さんは語っている。
清水総代表も「白毛女は、庶民が手を取り合えば大きな力が生まれるというダイナミズムを表している」と話す。くしくも、松山バレエ団は第1回の中国公演で、武漢でも「白毛女」を公演している。中国と世界が新型肺炎に苦しむ中、まさに国境を超えて市民が手を結び、目に見えぬ敵を克服する時が来ている。(c)東方新報/AFPBB News
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