【2月18日 AFP】(更新、写真追加)アフガニスタンの選挙管理委員会は18日、昨年9月28日に実施された大統領選の得票数の最終結果を発表し、現職のアシュラフ・ガニ(Ashraf Ghani)氏が再選を果たしたことが明らかになった。だが対抗馬のアブドラ・アブドラ(Abdullah Abdullah)行政長官は直ちに結果に異議を唱え、自らの政権を樹立すると宣言した。

 昨年9月28日に実施された大統領選では、アブドラ氏が不正投票を主張したことから再集計が行われ、開票結果の発表が大幅に遅れていた。

 選管委員長は首都カブールでの記者会見で、得票率はガニ氏が50.64%、アブドラ氏が39.52%だったと発表。「アフガニスタン国民に尽くすガニ氏に神のご加護を…また私はわが国に平和が訪れるよう祈る」と語った。

 一方のアブドラ氏は、自らの陣営が「勝者」だと主張した。自らの政権を樹立するとしたアブドラ氏の宣言は、2014年の大統領選の暗い記憶を想起させるものだ。

 当時の大統領選では今回と同じく、ガニ氏当選の発表に対しアブドラ氏が抗議。アブドラ氏の支持者らは激しいデモを行い、最終的に米国の仲介によりアブドラ氏が行政長官に就任する挙国一致政権が立ち上げられた。

 だが、それから5年以上がたった今、アブドラ氏がどれほどの支持を得られるのかは定かではない。(c)AFP