【2月18日 AFP】米小売り・IT大手アマゾン・ドットコム(Amazon.com)のジェフ・ベゾス(Jeff Bezos)最高経営責任者(CEO)は17日、気候変動対策に取り組むため、100億ドル(約1兆1000億円)の新基金「ベゾス・アース・ファンド(Bezos Earth Fund)」を創設すると発表した。

 世界一の富豪とされるベゾス氏は、140万人のフォロワーを持つインスタグラム(Instagram)への投稿で、「自然界の保護や保存に寄与する真の可能性を提供する科学者や活動家、非政府組織(NGO)などのあらゆる取り組みに対し、資金を提供する」と述べた。

 ベゾス氏はまた「気候変動は地球にとって最大の脅威だ」とし、「気候変動によって、私たちが共有する地球が受ける壊滅的な打撃と闘うため、他の人々と共に、既存の方法の拡充と新たな方法の模索の両方に取り組みたい」と述べた。

 ベゾス氏は、ソーシャルメディアへの投稿ではほとんど詳細を明かしていないが、フォロワーからの反応は肯定的なものが圧倒的に多かった。

 アマゾンは、商品発送時の梱包(こんぽう)が大量の廃棄物の原因になっていることや、配送に使われる多数の車両から大量の二酸化炭素(CO2)が排出されているとして批判されている。

 ベゾス氏の純資産は約1300億ドル(約14兆円)と推定されている。米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)は、ベゾス氏が新基金の100億ドル全額をすぐに出資したとしても、世界一の大富豪であることは変わらないと述べている。(c)AFP