【2月14日 AFP】米大リーグ(MLB)、ヒューストン・アストロズ(Houston Astros)のスター選手であるアレックス・ブレグマン(Alex Bregman)とホセ・アルトゥーベ(Jose Altuve)が13日、同球団が獲得した2017年ワールドシリーズのタイトルを汚している電子機器を使ったサイン盗みについて、自分たちの責任を謝罪した。

 チームを代表する両選手は、球団のジム・クレーン(Jim Crane)オーナーと会見に臨み、サインを盗むためにフィールド中央にビデオカメラを設置し、チームのダッグアウト付近に置かれたモニターでその映像を確認した後、ごみ箱をたたくなどして打者に球種を伝えていた問題に言及した。

 ロサンゼルス・ドジャース(Los Angeles Dodgers)との2017年ワールドシリーズ第5戦で、延長10回に決勝打を放ったブレグマンは、「チームや球団組織、そして自分が行った選択について心から申し訳なく思っている」「野球ファンの信頼を取り戻したい」とコメントした。

 また、2017年シーズンのア・リーグ最優秀選手(MVP)に選出されたアルトゥーベは、「アストロズの球団組織とチーム全体が、2017年の出来事について心苦しく思っている」「特に後悔しているのは、ファンや球界に影響を及ぼしたことだ。チームとしてこれから前進し、懸命にプレーして2020年に再びヒューストン(Houston)に優勝をもたらす決意だ」と語った。

 MLBの調査で発覚したこのスキャンダルで、アストロズは当時の指揮官であるA.J.ヒンチ(A.J.Hinch)監督とジェフ・ルーノウ(Jeff Luhnow)ゼネラルマネジャー(GM)が1年間の職務停止処分となり、その後チームを解雇された。

 クレーン氏は2017年のワールドシリーズ制覇について必死に擁護の姿勢を示し、「これ(サイン盗み)が試合に影響していなかったというのが、われわれの見解だ」とすると、「このチームは優秀で、ワールドシリーズを制した、と言うにとどめておこう」と述べた。

 アストロズのバッテリー陣がプレシーズンのキャンプに臨んだと報じられたのに先立ち、クレーン氏は12日、チームの新指揮官に招へいしたダスティ・ベイカー(Dusty Baker)氏とともに選手たちと会合を開いた。

「起きてしまった出来事について、チームがいかに反省しているか改めて申し上げておきたい」「私の目の届くところでは、こうしたことが二度と起きないと繰り返しておく」 (c)AFP