【2月13日 AFP】(更新)中国国務院は13日、中国政府で香港政策を担当する香港マカオ事務弁公室(Hong Kong and Macau Office of the State Council)の張暁明(Zhang Xiaoming)主任を降格処分とし、副主任に任命したと発表した。

 主任には、中国人民政治協商会議(政協)の夏宝龍(Xia Baolong)秘書長(67)が就任するとしている。

 香港浸会大学(Hong Kong Baptist University)のジャンピエール・カベスタン(Jean-Pierre Cabestan)教授(政治学)によると夏氏は、習近平(Xi Jinping)中国国家主席が浙江(Zhejiang)省の共産党委員会書記だった際の側近。

 夏氏自身も後に浙江省党委書記を務め、キリスト教を厳しく取り締まったことで知られている。

 今回の人事についてカベスタン教授は、「習近平氏が信頼できる人物を求めていたのだと思う」と指摘。夏氏の抜てきで首都北京と香港の連携を強めると同時に、香港立法会(議会)の親中派への支援を強める意図があるとの見方を示し、習氏は「新しい人材、信頼できて、香港を中国に近づけてくれる人物を必要としている」と語った。(c)AFP