■「何もしないよりまし」

 中国政府は、国の総力を挙げてマスクと防護服を増産すると表明している。また1月24日以降、マスク3億枚以上と防護服約390万着を輸入している。

 医師らは新型ウイルスの防護に不適切な間に合わせの防護服を着用せざるを得ない状況だと、米国在住の34歳の中国人女性は話す。この女性は武漢の病院で働く元同級生らに防護装備5000ドル(約55万円)分を寄付した。

 女性の友人の一人は、同じ防護服を5日連続で着ていたという。「友人は毎日、使用後に殺菌していた」「無意味かもしれないが、何もしないよりはましだと言っていた」

 武漢の大病院で働くある女性医師は、当局からメディア対応を禁じられているため匿名で取材に応じ、医療従事者は「疲弊している」と語った。例えばクリニックで働く同僚の一人は、8時間で400人の患者を診察しなければならなかった。医師の多くは「あっという間に死んでしまって、命を守ることができない」患者たちを相手にしている。

「医師は多くのプレッシャーにさらされている」と話すこの医師の働く病院では、医師らの精神状態を見守るようになっているという。(c)AFP/Eva Xiao and Ludovic Ehret