【2月5日 AFP】今年の1月は、地球全体で観測史上最も暖かい1月となった。欧州連合(EU)のコペルニクス気候変動サービス(C3S)が4日、明らかにした。

 C3Sによると、欧州の今年1月の平均気温は、1981〜2010年の30年間の1月平均気温を3.1度上回り、ノルウェーからロシアまでの一帯に位置する国々の気温は、同じく30年間の平均気温から6度上昇した。

 科学者によると、主に化石燃料の燃焼によって引き起こされる気候変動の影響により、1か月、1年、10年ごとの最高気温の更新は、今や当たり前となっている。

 2010〜19年の過去10年間と同様、過去5年間も観測史上最も暑かった。

 観測史上2番目に暖かい年となった2019年の世界の平均気温は、太平洋で周期的に発生する強力なエルニーニョ(El Nino)現象の影響で観測史上最も暑かった2016年の気温とわずか0.04度差だった。

 今年1月の世界の平均気温は、2016年に記録した1月の最高気温より0.03度高かった。

 異常な平均気温超えがロシアのほぼ全土で記録されたほか、米国の多くの地域やカナダ東部、日本や中国東部の一部でも気温が平均を上回った。

 また、大規模な森林火災に広範囲で見舞われたオーストラリアのニューサウスウェールズ(New South Wales)州でも、気温が平均を超えた。(c)AFP/Marlowe HOOD