【2月4日 Xinhua News】中国中化集団(シノケム)と中国化工集団(ケムチャイナ)が2020年の中央企業(中央政府管轄国有企業)同士の統合の口火を切った。中国人民元建て(A株)株式市場に上場する両社の複数の子会社が1月31日までに、両社が戦略的再編を計画しているとの公告を発表した。上海証券報が伝えた。

 中国中化集団と中国化工集団は1月6日、農業化学品産業チェーン統合に乗り出している。この統合は中央企業の農業化学品事業統合の重要な一歩であるだけでなく、両社の合併・再編の布石でもある。

 資料によると、1950年創業の中国中化集団は石油・化学産業をリードする総合企業で、農業投入品(種、農薬、化学肥料)と農業サービスを一体的に供給している。19年は経営成績が再び過去最高を更新、売上高は5863億元(1元=約15円)、総利益は186億8000万元、純利益は133億6000万元に上った。

 中国化工集団は中国最大の化学企業で、化学工業新素材・特殊化学品、基礎化学品、石油加工、農業用化学品、タイヤ用ゴム、化学工業設備の六つの事業を手掛ける。(c)Xinhua News/AFPBB News