【2月1日 AFP】ケニア陸連(AK)は31日、今夏行われる東京五輪のマラソン代表を発表し、リオデジャネイロ五輪男子の金メダリスト、エリウド・キプチョゲ(Eliud Kipchoge)らが選出された。

 35歳のキプチョゲは、昨年10月にフルマラソンで1時間59分40秒2を記録して歴史に名を刻んでおり、2時間1分39秒の正式な世界記録も保持している。また、昨年4月にはロンドン・マラソン(London Marathon 2019)を制した。

 一方女子では、ビビアン・チェルヨト(Vivian Cheruiyot)が自身5度目の五輪に臨むことが決まった。

 2011年の第13回世界陸上大邱大会(13th IAAF World Championships in Athletics Taegu)でケニア女子選手として史上初めて5000メートルと1万メートルの二冠を達成した36歳のチェルヨトは、初めてとなる五輪でのマラソンで印象を残すことを心待ちにしている。

 女子ではこの他、世界記録保持者のブリジット・コスゲイ(Brigid Kosgei)と第17回世界陸上ドーハ大会(17th IAAF World Championships in Athletics Doha)を制したルース・チェプンゲティッチ(Ruth Chepngetich)が名を連ねている。

 AKのジャクソン・トゥウェイ(Jackson Tuwei)会長は、ケニアが薬物汚染のない五輪を期待しており、選ばれた選手たちはには公平な走りを望むと語った。

 トゥウェイ会長は「前回のリオ五輪では女子マラソンで金メダルを勝ち取った選手に恥ずかしい思いをさせられた」と語り、禁止薬物のエリスロポエチン(Erythropoietin、EPO)の陽性反応が出て8年間の資格停止となったジェミマ・スムゴング(Jemima Sumgong)を引き合いに出した。

 2019年1月以降、40人以上のケニア人選手がドーピング違反により資格停止処分を受けている。(c)AFP