【1月30日 AFP】ワールドアスレティックス(World Athletics、世界陸連)は29日、中国で新型コロナウイルスが流行していることを受け、3月に南京(Nanjing)で予定されていた世界室内選手権(World Athletics Indoor Championships Nanjing 2020)の開催を2021年に延期すると発表した。

【解説】新型コロナウイルスの流行はどのくらい深刻なのか?

 世界陸連は「残念ながら、世界室内選手権南京大会の主催者と大会を2021年3月に延期することで合意した」と発表。大会は3月13日から15日までの開催予定だった。

 世界陸連は他国開催の可能性を検討したというが、「中国国外でのウイルス拡大の懸念が依然として存在しているため、選択肢から外した。そうすることで、さらなる日程の遅れが生じる可能性もあった」と明かしている。

 29日には、北京市北西の延慶(Yanqing)区で来月行われる予定だったアルペンスキーW杯男子の中止が決まった。この大会は2022年北京冬季五輪に向けた最初のテスト大会と位置づけられていた。

 オーストラリアでは、サッカー女子の東京五輪予選のため現地入りした中国代表チームが、ブリスベン(Brisbane)のホテルで隔離された。

 また、サッカーAFCチャンピオンズリーグ(AFC Champions League 2020)のグループステージに出場する中国クラブの2月と3月のホームゲームは、日程が変更となり、アウェーゲームになることが発表された。同大会には中国から4クラブが参加する。(c)AFP