【2月1日 AFP】全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2020)は31日、男子シングルス準決勝が行われ、大会第5シードのドミニク・ティエム(Dominic Thiem、オーストリア)は3-6、6-4、7-6(7-3)、7-6(7-4)で第7シードのアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)に競り勝ち、通算7度の大会制覇を誇る第2シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)が待つ決勝に駒を進めた。

 うだるような暑さとなったナイトセッションで、26歳のティエムは1セットダウンからズベレフを打ち破り、オーストリア勢として初めて全豪オープン決勝に進出した。「信じられないような試合だった。2セットがタイブレークにもつれるほど、本当にタフな接戦だった」「全豪オープンの決勝にたどり着けるなんてうそみたいだ。自分にとっては最高なシーズンのスタートだ」

 頂上決戦で待ち受けている前回覇者のジョコビッチは、30日の準決勝でストレート勝ちを収めて第3シードのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)の夢を打ち砕き、メルボルンパーク(Melbourne Park)で自身8回目の決勝進出を果たした。ティエムはそのジョコビッチを「オーストラリアの王様」と称している。

 ジョコビッチは今季負け知らずの12連勝中である上に、これまで全豪の決勝では7戦全勝を飾っており、ティエムの目の前には難しい仕事が立ちはだかっている。ジョコビッチ戦の成績も過去4勝6敗と負け越しているが、ここ5試合では4勝を記録していることから、わずかながら明るい光も見えている。

「ここが彼の安全地帯であることは間違いない。全豪ではずっと最高のテニスを披露している」「決勝の夜は、試合開始からすぐに自分のゾーンに入らなければならない」 (c)AFP/Martin PARRY